「相沢先輩」



ふいに、結ちゃんの声。



「迷惑ですよね、すいません」

「え、いや、そんなんじゃ・・」



うん、本当は迷惑だ。



・・だけどよく見ると
蹴られるなどをされたからか、

新しい制服のところどころが
汚れているのが目に入る。


私、何やってんだろ。
この子はいじめられて、それで・・。




急に私を襲う、罪悪感。



「ごめんね、わ、私
・・その、人見知りで・・!」



それはただの言い訳だって
自分でも分かっていた。

でも今できる精一杯の謝罪。










それを聞いて結ちゃんは
私にそっと耳打ちした。