「そ、そうなんだ・・?」



目移りなんかじゃ
ないことに安堵する。



「うん。つーことで俺が係り
終わるまでその子よろしく!」

「・・・えっ!?
あ、ちょ、待って、蓮君!!?」



パニックになる私。


人見知りの私に?

今会ったばかりの子をよろしくと?




あ、あ・・あり得ないッ!!!



抗議しようとした時にはすでに、
蓮君は走り去っていた。

サッカー部で鍛えられた俊足。


さすがだけど、
いつもならカッコよくて
自慢したくなるんだけど・・。

今だけは憎らしかった。