私は警戒しながらも
藤ヶ谷太陽を部屋の中に入れた。
「部屋って結構広いんだなぁ♪」
この寮にはなんでも揃ってる。
まぁ自炊はしなきゃだけど。
「俺、料理出来ないからよろしく♪」
『自分の分は自分で作って下さい。』
「えー…お願いだょ…」
うっ…
そんなウルウルとした瞳で
見つめないでょ…。
その瞳には弱いのにぃ…。
藤ヶ谷太陽は捨てられた子犬みたぃな
瞳を私に向けてくる。
『わかったわょ…。』
「やったぁぁ!空ちゃん大好きーっ!」
『ごめん。キモいから…』
「空ちゃんひどぃっ!」
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