「あっ、教室から出てきたよ」

「うん、ってあっ」

陸と光輝に
欄の目が向けられた

「ヤバ」

「あー、光輝くん、陸くん!」

『…』

あー、黙ちゃった

「何で黙るの?
あっ、彼女さん?
光輝くんと陸くんを
貰ってもいいですか?」

この時、春奈がキレた

「…に……んのよ」

「聞こえませーん」

「何言ってんのって言ってるの!
光輝は、ウチの
陸は、香奈の…
それなのに、あなたは
何で、関係を壊そうとするの⁈」

あの日の出来事が
一気によみがえってきた