「サヤ子センパイ、どうしたんですか??」





千夏が嬉しそうにサヤ子センパイに話しかけた。





千夏はきっと、このセンパイの事が好きなのだろう。





「奈々から『広瀬がまだ外科に馴染めてなくて元気がない』って聞いたから、差し入れ持って様子見にきたの。 今日、創立記念日で学校お休みだから」





サヤ子センパイが差し入れが入っているだろうビニール袋を見せると、千夏は目を輝かせた。





「『創立記念日』って・・・・・学校の先生なんですか??」





「翔太と安田とワタシは同じ高校で先生やってます。 ちなみにワタシは保健室教員です」






オレの問いかけに、感じ良く答えたサヤ子センパイの隣で





「青山翔太です。 初めまして」





爽やかイケメンがオレたちに会釈をした。





「・・・・・・もしかして、青山さんってサヤ子センパイの彼氏さんですか??」





千夏が青山に聞くと





「そうだよ。 よろしくね」





整った笑顔を返した。





「広瀬さんの彼氏さんは、コチラのイケメンくん??」





青山がオレを見て笑いかけた。





「関屋智樹です。 よろしく」





青山は、男のオレから見ても吸い込まれそうになるイケメンだ。





サヤ子センパイ、やるなー。






「心配してきて損した!! 広瀬、落ち込むどころかイケメン彼氏捕まえてるし!!」





サヤ子さんはそう言うけれど、サヤ子さんの彼氏の方がよっぽどイケメンだ。