「付き合って、別れて、より戻して、突き放して、オレの事までもシカトしとて、いつの間にか仲直りって・・・・・・どんだけ忙しいん??」
瞬が、眉をひそめながら、でも口元を緩めながら言った。
「ごめんて」
瞬は、オレがシカトし続けていた日々でさえ、毎日病院に来てくれていた。
そんな瞬は、今日はオレの見舞いではなく、自分の定期検査だったらしい。
「まぁ、でも良かったわ。 なんだかんだ、2人はお似合いだから」
瞬がオレにニッコリ笑いかける。
・・・・・・気恥ずかしい。
「いたー!! やっぱりココにいましたよー」
病室の少し開いていたドアの隙間から、千夏がヒョコっと覗き込んでは、病室の外にいる誰かに声を掛けていた。
「瞬!! オマエは放射線科だろーが!! 探させんなよ」
なんとなく瞬に似た顔のイケメンが、隙間から瞬に話しかけた。
「兄ちゃん」
瞬の兄ちゃんらしい。
そういえば、兄ちゃんがいる様なコト言ってたな。