「オレは胸より脚派」
「千夏ちゃん、イイ脚してるヨネ」
「ホントにな。 大地をしっかり踏みしめてそうな立派な足腰してるよな・・・・・って、オマエはどうしてもオレと広瀬をくっつけたいのかよ」
瞬に白い目を向けると、瞬は何故か嬉しそうに笑った。
「ヨカッタネ、トモ」
「何が??」
「千夏ちゃんのおかげだね」
「だから、何が??」
オレはわりとせっかちだ。
こういう、女子がよくしがちな『自分で考えて』的な会話が好きではない。
と、いうか嫌いだ。
が、瞬は女子ではない。
瞬が笑いながら口を開いた。
「足の話、出来るようになったね」
確かに今まで足の話は避けてた。
でも、こうして話せるのは広瀬のおかげなんかじゃない。
全部、瞬のせい。
瞬がいつも傍にいてくれたせい。