『千夏ちゃん、よく空回りするけどイイ看護師さんだよ』
瞬が言っていた事が頭を過ぎった。
オレには未だに広瀬の事は並だと思うけど
瞬を信じてみようかな。
「・・・・・・じゃあ、胸貸して」
「ワタシで良ければ」
広瀬がオレの後頭部にそっと手を当て、自分の胸に引き寄せた。
「・・・・・Aカップかよ」
広瀬の平たい胸に顔を埋めた。
「Aと言う名のDカップです」
広瀬が相変わらずつまらない事を言いながら、オレの頭を撫でた。
広瀬の体温は、暖かくて、気持ちよくて。
涙が出た。
「広瀬・・・・もう少し、こうしてて」
「はい」
広瀬にしがみ付きながら、泣いた。