「あ、優たん」




どうやら、サヤ子さんの知り合いらしい。





「なんで朝倉先生がココに?!」





瞬の兄ちゃんが驚いていた。





どうやら、瞬の兄ちゃんたちと同じ学校で働く教師らしい。





「サヤさんが『安田の弟さんが恐ろしく美少年』って言うから見に来た」





美女がずんずん瞬に近づいて行く。





間近で見ると、人形みたいに可愛い。





「優香ちゃん??」





プリンを押さえ込む事に成功した広瀬が、その美女に話掛けた。





「あ、お久しぶりです。 千夏さん」





え?? 千夏、この美女と知り合い??





「千夏も知ってんの??」





「アレ?? 智樹会った事ないの?? 加奈子の妹さんだよ」





まーじーかー。





世間ってどんだけ狭いんだよ。





「トモキ・・・・トモキ・・・・あ、お姉ちゃんから聞いた事あるわ。 ヤリチ・・・・・」




何かを思い出したかと思えば、語尾を消す加奈子の妹。





「イヤイヤ、ソコまで言ったら全部言ったのと一緒でしょ」





ケタケタ笑う瞬。





加奈子のヤロウ、妹に変な情報流しやがって・・・・。






「ちょっと、退いてください」






加奈子の妹は、オレと瞬の間に割って入ると






「初めまして。 瞬くん」






瞬の手を握った。







「初めまして。 優香さん」