・・・・・・そういえば、オレもサヤ子さんに謝らないとな。
失礼な事言った上に睨みを効かしたし。
「あの・・・・・サヤ子さん。 オレ、嫌な事言ってすいませんでした」
サヤ子さんの方に車椅子を動かす。
「・・・・・・・ん?? 何言ったっけ?? あ、言わなくていいよ。 折角忘れてるから。 そんな事より、広瀬の事、よろしくね。 基本、イイ子なの。 ただ、時々異常につまんない事言うけど、大目に見てあげて」
・・・・・・やっぱり、サヤ子さんも千夏の事『つまんない』と思っていたのか・・・・。
「・・・・・ワタシ、そんなにつまんないですか??」
しょぼんとする千夏に
「イヤ、『常に』じゃなくて『時々』だから大丈夫!!」
等と言いながら、サヤ子さんが千夏の頭を撫でた。
「・・・・・・・何が『大丈夫』なのかは突っ込まないでやって」
サヤ子さんの言葉に、心の中で『何が??』と突っ込みを入れていたのを見抜いた青山が、笑いながらオレの肩を『ポン』と叩いた。
「・・・・・了解」
青山を見上げて笑うと、青山も爽やかスマイルを返してきた。
このイケメンは、笑うと更にくそイケメン。