どのくらい時間が経ったのだろう。
そのうち3人とも喋らなくなっていって
瞬の親も駆けつけてきて
母親の方は泣き崩れてしまって
そんな母親に『オレが一緒にいたのにゴメン』と瞬の兄ちゃんが、母親の背中を擦っていて
そんな瞬の兄ちゃんの頭を、父親がくしゃくしゃ撫でていて。
オレは、どうすればいいのかわからなくて、その光景をただ眺めていた。
それは青山も同じで。
青山が、やるせない様子で口を開いた。
「・・・・・・・悔しいね。 こんな時何も出来ないってさ。 安田や安田の家族を安心させる事も、瞬くんを助ける事も出来ないなんてね」
「・・・・・・・・」
青山の言葉で、ひとつ。
オレに思う所が出来た。
千夏に言ったら、何て言うだろう。
千夏、早く瞬を連れて戻って来いよ。