小さな声で、あたしを呼んでいる。



「・・・・・・・・・先輩」


「そんな哀れな目で見んなってー。俺、結構可愛くない?」



机を並べて作られたステージの上


ステージ上で女装して3番と書かれた札を貼り奇妙な踊りをする先輩と、
並べられた椅子に座るあたしが会話している。



もちろん、
ショーは続いている。


『続きまして、エントリー8番。神崎翔子』




みんな、自分の名前をもじって女の子の名前に変えている。



「先輩が一番可愛いです」


「だよねー」



若干、ナルシストな先輩



そこが、あたしは好き