数週間後…
私と涼介が付き合っているという噂が
学校中に広まった。

今だに男子が怖かったりするが
涼介だけは普通に接することが
できるようになった。

「安堂さぁーん!!」

「は、はいっ!?」

私の前に遠藤さんが半泣きできた。

「涼くんと付き合ってるって本当なの!?」

「う、うん」

「ひどいじゃ~ん。
この前は好きじゃないとか言ってたのに~!」

「ご、ごめんなさい…」

「謝るくらいなら
涼くんを愛美に返してよ~!!」

遠藤さんはそう言いながら
私の肩を揺さぶった。

「遠藤、その辺でやめろ」

「涼くん!
なんで愛美じゃなくてこの人なの!!?
愛美の方が涼くんのこと好きなのに!!」

「遠藤が僕のこと好きだったとしても、
僕は遠藤より美嘉のことが好きだ」

「なによ!!
美嘉なんて呼び捨てにして!!
愛美のこと
名前で呼んだことなんてないくせに!!
ふんだっ!」

凄く冷たい態度の涼介に遠藤さんは怒って、
どこかへ行ってしまった。

涼介は付き合いだしてから、
私のことを呼び捨てにしている。

照れくさかったりするが
なんだか親近感があって嬉しい。

「美嘉、今日用事あったりする?」

「ううん、別にないよ?」

「じゃあさ、放課後デートしよ!」

「えぇ!?」