落ちつけ~!!美嘉!!
冷静に対応すれば
コイツも私には関わらなくなるだろ。

「は?だったら何?
私に話しかけてこないでくれる?」

冷たい声と顔で
私に話しかけてきた男子に向かって
そう言った。

「ハハッ。思ったとおり怖いね~。
でも僕、
そんな美嘉ちゃんに興味持っちゃった。」

「興味?
そんなの持たれたって困るんだけど。」

「困るの?
別に美嘉ちゃんが困るようなことはしないよ。
ただ見つめて観察するみたいな!」

みみみ見つめるー!?
そんなことされたら
私はその視線にずっと
怯えなきゃいけないじゃん!!
ストレス溜まるじゃんかーー!!!!

「私、動植物じゃないから。
観察なんてしないで。」

「え?人間は動物の一種だよ?
美嘉ちゃんて案外バカなんだね~。」

「うるさいっ!!
私に話しかけんなつってんだろ!
クソ男子!!!」

とどめの一発 ”クソ男子” 。

これで私を嫌いにならない男子はいない。

「僕はクソ男子じゃないよ~。
僕はね"菊池 涼介"っていう名前なんだから~」

誰もアンタの名前なんて聞いてないっつの!!

そう思いながら涼介って奴を睨みつけた。

「睨まないでよ美嘉ちゃ~ん。
怖いよ~。」

「知らない。ウザい。さようなら。」

私はもう何を言われても
これ以上は答えなかった。