数分後…やっとキスをやめてくれた。

「僕はこんなこと誰にもしたことがなかった。
でも、
今日お見舞いに来てくれて
美嘉ちゃんにはどうしてか
とてもしたくてたまらなくなったんだ。
やっぱり僕、美嘉ちゃんが好きだ…」

私はファーストキスを奪われたよりも
涼介がこんなことしてくるのに対して
とてもショックだった…

涼介だけは怖くなかったのに…!

「やっぱり…」

「…ん?」

「やっぱり男子は皆同じだ。
いじめられてた時とまったく同じ…
自分さえよければ相手の気持ちなんて
考えようとしない…。
怖いよ……」

私は涼介の顔がぼやけて見えないくらいに
目から涙が溢れてきた。

「美嘉ちゃ…」

「涼介も同じだな…。
私の気持ちなんて全然考えなくて
自分勝手にあんなことして…。
初めてのキスだったんだ…。
私は男子が怖くて
キスなんてする機会ないと思ってたけど
大事にしてたのに…。
…男子も涼介も皆嫌い!!!」

私は泣きながら涼介の部屋を出た。

私は自分の家に着くまで
泣き続けた。

もぅ…男子なんて…

皆……大嫌いだっ!!!!!