『長い沈黙を破りTeam Queenbeeが遂にコース復帰!』

この場内アナウンスに今まで静まり返ってた観客が再び騒ぎだす。

『おっしゃー待っとったぜ〜』『今年の4時間盛り上げた功労者やけんな中途半端は許さん』『最後まで魅せてくれよ』

あちこちからあたし達にあったかい声がかかる。

「何がここまで熱くさせるんやろ?」

ウッチーがぼそっと呟く。

「解ん無ぇ…なんか優勝とか上位入賞とかちっぽけなもんに思って来たよ…」

そばにいたカッパが力尽きたように答えてる。

「仲間が待ってるから走れる…アイツを走らす為に頑張れる…信じ合えなきゃ味わえ無ぇからじゃ無いか?」

車椅子に沈み込むように座ってる栄司が呟いた。