初めてのサーキット走行から1週間…全開商店に吉報が舞い降りた。

「瑞穂ちゃん、マシン週末に届くって」

クマさんが落ち着き無い声で教えてくれた。

「よっしゃあ〜ついにレース専用マシンで走れるっちゃね」

あたしは気合いが入る。ビビってた頃とは、違うよ〜!

毎朝瑞希に叩き起こされて走り込んだけん…

「それがねぇ…サーキットって基本山間部にあるけん積雪とかでなかなかね」

あらま…ご馳走目の前にお預け?

せっかく準備万端なのに…