仁と出逢ってから 数日後。 私と仁は掲示板の中で 冗談を交わすことの出来る程の 仲になっていた。 「仁ってさ」 「ん?」 「好きな人 居ないの?」 「居るよ」 「告白しないの?」 「無理無理無理(笑)」 「何でよ(笑)」 私は 笑ったけれど 仁が 他の誰かのところに気持ちがあるなんて 思いたく、なかった。 「ひなは居らんの?」 「何が?」 「好きな人とか」 「へ?」