『本人があきらめたなら、それでよくないか?
安城も、もっと一緒にいて楽な男を探した方が、絶対幸せだって』
龍真も、瑛が神無にとった行動にはビックリだった。
告白したその日のうち、自分の舌で消毒しておいたけれども。
『そんなの、まりあにしかわかんないじゃん!!』
『あー、はいはい。
で、俺にどうしろと?
クリスマス作戦は断られたんだろ?』
『龍真ぁ……』
神無はすがるような瞳で、龍真を見上げた。
『お願い、岡崎先輩の気持ち、聞いてきて』
『はあっ?』
『先輩が、まりあに全然興味ないなら、私も余計なことはしないようにする。
でも、私の勘では、先輩はちょっと、まりあのこと気になってると思うの』