いや、ガン見してる場合じゃなかったよ。

急いで伯父さんのところに戻らないとトイレ

長い子だと確実に・・・・思われただろうな。

絶対にもうすでにトイレ長いって思われた。

∑(゚Д゚)ガーンとショックを受けるのもタイミング

が遅いと言うものだ。

「可愛い女の子が来ているという噂を頼りに

来たんだ。もしかしたら、君のことかもしれないね。」

ぎゃああ、そんな滅相もないです。

あたしなんかちんちくりんですから人違いだ。

「お、オホホ・・・」

何て返すべきだったんだ?

こういう時の対応を今度ターヤンさんに質問しておこう。

「大丈夫?」

あ、頭は大丈夫ですよ!

そう言おうと思ったらスッと手を差し出された。

「えっ?」

な、何だこのシチュエーションは!!

予想外なことは聞いてないよ。

「立てるかなって?」

「あ、すい、すいません。お手数お掛けして。

でも、大したことないですから大丈夫です。

本当にお気になさらないで下さいね。」

にっこりと愛想笑いを浮かべて頭を下げた。

それから、ゆっくりと差し出された手をお借りして

立ち上がると出てきたレストランが数メートル先に

あることが分かった。良かった迷子じゃないと思った。

「あの、失礼なことをお聞きしてもいいですか?」

「はい、どうぞ?」

言葉遣いも段違いだな。

慶詩に聞かせてやりたいぜ。

どっかのお金持ちの坊ちゃんかしら?

良い服着てるし絶対に坊ちゃんだ。

「一度どこかで会ったことありますか?」

やっぱり、不思議と初対面に思えない。

小さい頃に道端ですれ違ったりしてね。

それなら、なおさら初対面でも対して

不思議に思うことはないよね。

何か違和感を感じるというか。

変な感じがするのはあたしの勘違いかな?