最近、こんなことばかり思い浮かぶなんてあたし
どうかしてるのかな?
「日和は、最近どうなの?」
「あたしですか?」
残念な話だがそのような浮いた話は微塵にない。
「この前はボーッとしてたと思ったら、
急にお汁粉を作らねばとか血相かいて
教室から飛び出していくし、あんた精神的な
病気にでもかかったんじゃない?」
相変わらずの冷たいお言葉ですこと。
「ご心配するような病気等はありませんよ!」
「それならいいんだけど。」
サユ、あたしを何だと思ってるんだ!
水を入れた鍋を火にかけて蓋をする。
「日和、この問題なんだけどさ・・」
お水が沸騰するまでサユのお勉強のお手伝いをした。
※明日当たるそうだ。
「向こうから良い匂いがしてきましたね。」
料理研究部は何を作るご予定なのかしら?
レシピというものをこっそり盗みに参上しようかな。
「日和、鍋が大惨事よ!」
「は、はい!?」
いつの間にか沸騰していたのか吹きこぼれて
いるところサユが火を止めてくれた。
※その間、レシピをこっそり拝見していた。
「大変だわ、お砂糖入れなくちゃ!!」
ワタワタしながらもお汁粉作りをしていると、
ナル君が様子を見に来た。
「ヒヨリ~ン」
ガバッと後ろからタックルされてビックリした。
「ナル君、今鍋に頭突っ込むところでしたよ!!」
「ごめんな、ヒヨリン怪我してない?」
「いいえ、大歓迎ですが危ないですからね。」
何と、今日も可愛いんだろうか。
「只今、お汁粉を作ってますからね。」
「うん、楽しみにしてたんだ!」
ナル君がエンジェルスマイルを向けると料理研究部の
女の子が次々にバタバタと倒れていく。
あらら、ナル君のエンジェルスマイル最強だ。
あたし、免疫がついてきたのだ。
これしきのことで鼻血はなど出しませんからね。