「…いってきます。」

「いってらっしゃい。」


ロファーを履き玄関を開ける。

玄関の前には中学校からの仲良しの

森本 愛 が立っていた。


「おはよっ!茜!」

「愛。おはよぉ」


愛とはなんでも話せる仲だった。

中学校では休み時間も毎日、一緒に

過ごし、心から信じ合える。


愛は私の胸元に光るネックレスを見て

ニコッと笑いながら


「よかったね!」


そう言ってくれた。


愛は私が欲しがっていることを

唯一知っていたんだ。