髪をいつもより念入りに

ブローをし、ナチュラルメイクで

最後の仕上げ。


鏡の前に立つ。


____ うんっ!

     我ながら可愛いっ!


なんてね。

そこまでナルシストではない。


1階に降りていくと

お母さんは既に朝ごはんを食べていた。


「っもう。先にたべないでよぉ。」

「んだって、茜おそいから…

なんで準備に30分もかかるの?」

「いいじゃぁん。

それより見て見てっ!!」


そう言うと私はお母さんの前で

一回転して見せた。


「やっぱり、有名なだけはあるわね。

すっごく可愛いっ!」


そう言ってお母さんは机の上に

小さな白い箱を置いた。


「開けてみなさい。

お母さんからの入学祝いよ。」


恐る恐る箱をあける。