「みっともねぇ、嘘

 ついてんじゃねぇよ!」

「嘘なんかじゃない!」


真司の手はとまらない。

体が動かない。


「なら、俺が子供育ててやるよ。

 お前と一緒に育ててやる」


その一言に重みなんてない。


「あたしはおろす。」

「はぁ?なに行ってんの?」

「産めない」


_______パンッ!


真司にビンタされた。


「見損なった。じゃあな!」


真司は出て行った。


その日の放課後

病院に子供をおろしにいった。


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「あのときは、ごめん!」


掴まれた腕を振り解く。


「なら、二度とあたしに近寄らな

 いで!」


走ってコンビニに向かう。