「なんでお母さんが謝るの?」

「守ってあげられなかった。

 きずいてあげられなかった。」


そう言って泣いていた。


「お母さん。あたし明日、学校で

 真司と話してくるね。」

「大丈夫なの?」

「うん。あたし強くなりたいから」


___次の日


「真司、話があるんだけど」

「俺も話たかったんだ」


そう言って微笑んでくる真司が

とてつもなく憎い。


真司は私の腕を掴むと旧校舎の法へ

走っていく。


旧校舎はだれも来ない。


「茜。そろそろ俺、不満なんだ。

 だからまたしようぜ。」

「あたしは

 そんなことをしにきたんじゃない!

 あんたの道具じゃない!」


すると真司の顔つきが変わる。


「俺が不満だって言ってんの。

 聞こえないわけ?なんなら

 俺が脱がしてやってもいいけど?」


そう言って真司の手が太ももに

触れる。


「あたし、妊娠したの!」