目が覚めると私は裸で

手はくくり付けられたまま。


真司は隣で裸で眠っていた。


手をくくり付けられているため

身動きできず声を殺して

ただ泣いた。


数分経つと真司が起き

体を触っていく。


「…ごめんな。」


そう言って微笑む真司を

一生許さないと恨む。


くくり付けている紐を解かれ

私は急いで服を身にまとい

家を出る。


自分の家に着くとお風呂場に

駆け込み何回も何回も体を洗う。


お風呂場から出ると

机の上に手紙があった。


  茜へ

   今日は帰りが遅く
   なります。


と書いてあるお母さんからの

手紙があった。