「玄関で待ってなさい。

 車、回してくるから。」

「…はい。」


私は先生に言われた通り玄関で

待つことにした。


3分くらい待ってると黒い車が

前で止まり窓が開く。


「乗りなさい。」


車の助手席に座る。


車内は静まり返っていて

ただ音楽だけが流れていた。


そんな沈黙を先にやぶったのは

先生だった。


「学校生活には慣れたか?

 ってまだ1日目か…。」


そう笑いながら先生が聞いて来る。


「…まだ少ししか慣れてない

 ですけど…」

「…けど?」


質問が続く。


「結構今のクラスすきだなって…」

「ふーん。」


話している間に家の前に

着いていた。