「あたしこそ、ごめんね。

 じゃあ、また明日ね!」


そう言って愛は帰っていった。


私は残りのプリントを休むことなく

集計し続けた。


そして!!


「おわっっっっったぁぁぁ!!」


外はもう真っ暗。おまけに

時間は7時半!!


終わったプリントを職員室に

届けに行く。


「失礼しまぁす。瀬戸内先生!

 終わりましたぁ!」


「ずいぶん遅かったなぁ。」


イジワルっぽく先生は笑う。


「もう遅いから送ってくよ。」

「いいですよ。悪いです。」

「こんなに暗いから女子生徒1人で

 帰すのも危ないから。待ってなさい」


そう言うと先生はプリントを

机に置いて鞄を持つ。