明日が俺の誕生日っていう31日の夜、その日はバイト終わりに公園に来なかった蒼からメールが、来た。


『招待状
明日1日午後4時、
カフェにお越しください♪
神木空様、birthdaypartyを
させていただきます
心よりお待ちしてます♪』


1日が、誕生日と伝わってから全くその話題にならなくて、もう一度自分から話をふるのはヘタレな俺には無理で、結局ずっと待っていた。


ようやく、誘われたことに安堵し、カフェってことは少なくとも二人きりじゃないとわかり、ガッカリしていた。


☆☆☆


時間通りに店に行くと、入り口にいつもあるブラックボードには『birthdaypartyにつき貸し切り』とあった。


少しドキドキして、窓から中を見ようとしたが、暗いしシェードが、下がっていて見えなかった。


「こんちはぁ…」


なんとなくオドオドしながらドアを開ける。


『パンっ!パパンッ!!』


一斉にクラッカーが鳴り響き目の前が明るくなった。


「「「お誕生日おめでとう~♪」」」


かなりの音量で複数人の声が聞こえた。


クラッカーの衝撃から立ち直り、店内を見回すと、正面に蒼と陸也。


そして、その周りには公園仲間や、クラスメイトが大勢居てくれた。