期末テストが終わり、また、アノ悩みが頭の中を埋め尽くす。


考えないようにと思っても、いつも蒼といるんだから、それは無理な話し。


やっぱり、プライドだなんだと言わずに、蒼と話すべき…だよなぁ。


☆☆☆


公園で休憩してたら珍しく陸也が来た。


「蒼ぃ、もうすぐ俺サマ誕生日~
なにくれんの?」


陸也が蒼に聞いている。


『誕生日』……あ……


俺ももうすぐだ、もうすぐ16になる。


これっていいタイミングじゃね?


プレゼントはあ・お・い、とか言ったりして。


よしっ、まずは俺の誕生日にバイトとか用事を入れさせないようにしなきゃいけない。


「へぇ~陸也さんも、もうすぐ
誕生日なんすか?」


ちょいわざとらしかったか…?


「えっ?空も…誕生日あるの?」


『そりゃぁあるでしょ…』


「そっ!来月の1日♪」


『よしっ、言ったぞ。』


「うわぁ~そうだったね!!
8月って聞いてたのに、
確認しようって思ってて
忘れちゃってたよぉ…
聞けてよかったぁ」


「えっ?8月なのは知ってた?」


「うん!!なんていっても
空の追っかけ二年以上だもん♪」


かなり自慢げに『もん♪』とか、笑えるけど可愛かった。


「えぇ~そのわりに1日って
知らなかったの~?ショックだぁ…」