「おぉ~♪いいんじゃね?
いけるっしょ、3位以内、
なぁ?」


俺は練習で手応えを感じてたし、1組は4月以降急速に結束力が強まり、何かにつけてみんなで騒ぐところがあったし、球技大会自体を楽しみにしていたから。


案の定、バスケメンバーも、フットサルメンバーも、卓球メンバーも担任との賭けってのもあり、みんなかなりやる気みたいだ。


「川北の悔しがるとこ
見てぇしなっ♪」


「なんならさ、あたしらも
なんか奢ってもらうとか、しちゃうぅ?」


なんて、かなりの盛り上がりになった。


今じゃ蒼と仲のいい七瀬さんが「めちゃ楽しみだねぇ」と、蒼に笑いかけてる。


明日のために放課後ラスト練習をしてそれぞれ帰宅した。


☆☆☆


HRで川北が言う。


「え~、三浦の補習についての
話がみんなにも伝わったらしいな…
そこで、俺から新たな提案だ。
今まで、1年生の同クラスが
競技全てで3位以内ってのは、
ないらしい…そ、こ、で、だ!
校長とちょっとした話をしてな、
もし、1組がそれを達成できたら…
学食チケットを全員にくれると
約束してきたっ!!だから、頑張れよぉ?!!」


『ウォ~~!!やりぃ~!!』


すでに学食チケットを手に入れたような騒ぎっぷりだった。