「へぇ…三浦さんが
珍しいね?どこの誰と?」


「担任…だ…」


「はぁっ!?えっ?
意味がわかんねぇ…んだけど?」


そこで説明されたのは…


☆☆☆


中間の数学がかなり悪くて、期末が来月に迫り、担任でもある川北に注意された。


でも、眠いときに言われてつい、言い返してしまった。


「なら、平均点とまではいわないが、
赤点とるな。それと、勉強以外で
俺を感心させるなり、負かすなり
すること。そうしたら、
中間の時の赤点補習を受けたって
内容で、評定をつけてやる。」


そして、つい…


球技大会での活躍を宣言してしまったらしい。


「へぇ~カンナは何にエントリーしたの?」


「いや、協力してくれるなら
競技は神木君や酒井君の得意なものに
合わせる。種目になってるやつはまぁ、
完璧だから。」


決して自慢っぽくはならない『完璧』って言葉。


確かに、普段の身のこなしを見ても、体育してるのをみたときもかなりの運動神経だった気がする。


「へぇ~、最近雨で体が鈍ってるから
ちょうどいいな、それ、
いいよ、協力する。俺はバスケがいいかな」


「よっしゃっ!!俺がフットサルな!
楽しみぃ~~♪」


雨での憂鬱が少し和らいでくれそうだった。