「ブッ…なんだそれ…ハハハッ」
担任が思わず笑いだした。
推薦したやつはポカーンとしてるし、クラスメイトはやはり笑いをこらえてる感じ。
「蒼、ありがとな」
小さな声で言うとなぜ皆が笑うのか不思議そうにしていた蒼が「ウンッ」と小さく笑顔で返事した。
「ハハッ…そうか、神崎は大変だな。
わかった…他にいないかぁ」
結局別のやつが推薦されて蒼は免れた。
☆☆☆
達馬は解散すると俺のところにきて、「今日は公園行く?」と聞いてきた。
それを側に居た数人が聞いてたらしく、「なんかのパーティー?」なんて話に入ってくる。
俺と手を繋いでいた蒼はメールを陸也にしていたため『パーティー』だけが聞こえたらしく、パッと顔をあげて俺を見る。
「パーティーなんかねえよ、なぁ?」
俺は面倒で達馬に説明させようと、話をふった。
「あぁ、俺が空に言ったのは
スケボーやってる公園に行くかって
聞いただけ。」
「へぇ~それって学校の近くのだよね?」
「そうそうあの、広いとこ」
「じゃぁ二人はスケボーしてるんだ」
数人の男女が達馬と話を続ける。
俺はニコニコ静かに待っててくれた蒼の手を指を絡めて繋ぎ直しひっぱった。
「達馬っ、今日は行かねぇから、じゃっ!!」
呼び止められる前に1組を飛び出した。