まぁ、賑やかなクラスになることだけは確実だなぁと思いながら、荷物を置いて体育館に行った。
☆☆☆
校長の話とかが終わり新入生代表の挨拶。
どんなやつが首席入学だったのかなぁ…なんて思ってたら…
「1年1組、神崎蒼っ!」
「はいっ」
俺の後ろでガタンと音をさせて立ち上がった…
壇上に上がり特に紙を見るでもなく、つらつらと挨拶をしていく。
「……これからの日々を有意義に
過ごして参ります。
新入生代表、神崎蒼。」
パチパチパチ……
席に戻ってくる蒼と目が合う。
いつものようにニコォってして、小さくピースまでしながら過ぎていく。
『俺の彼女…頭いいんだ…』
なんてことくらいしか思えないほど、ビックリしていた。
☆☆☆
教室に戻ると「4階、やっぱりやだなぁ」と机にふせる蒼。
「仕方ないさ、俺がいつも横で
支えてやるし、荷物も持ってやるから」
「そらぁ~ありがと。
空が居るだけで私頑張れるっ!」
顔だけ俺に向けながらヘラァっと笑う。
俺は顔を近づけて鼻の先にチュッとした。
大きな目をさらに広げて俺を見たあと、ぼぁ~っと真っ赤になった。
「うぅ~、嬉しい、けどっ
甘い空の顔…他の女子には
見せたくないぃ…」
可愛いヤキモチ蒼をなだめてたら教師が入ってきて静かになった。