人生で最高って言ってもいいくらいの卒業式の日だった。


前日の事を思うとついニヤつく俺。


今日はさっそくデート。


蒼がプリクラ撮りたいって昨日の夜にメールしてきたからゲーセンとか行こうってことになった。


☆☆☆


駅前に13時の約束。


前の日は興奮して、陸也や仲のいいやつらに報告したりで寝付けなくて、起きたら10時…


まぁ、間に合うと思ってゆっくりしてたら、またうたた寝しちゃって…気がついたら12時過ぎてる。


慌ててシャワー浴びて着替えて駅までダッシュした。


約束を1分、過ぎたかな?ってくらいで到着し蒼を探す。


駅前に3人の男に囲まれてる蒼を見つけた。


「だからね?私は彼とこれから
デートだから。いかないから」


近づくと蒼のそんな言葉が聞こえた。


「でも、彼氏いねぇじゃん、
だから俺らが相…「居るからどけっ!」」


今にも蒼の腕を掴みそうになってた男の肩をつかんで、後ろに下げながら、体を割り込ませて、蒼の前に立つ。


「蒼、悪りぃ…平気だった?」


背中に蒼を感じながら振り返らず、男たちを睨みながら聞く。


「空くんっ、待ったよぉ、
でも大丈夫だったよ♪」


と言ってくれて安心した。