最近はクラス内ではもちろん、学校全体でも俺たちを恋愛対象として告白してきたりってのが収まってたのにな…イベントに女子は流されやすいのか?
「うん…空のことは
信じてるよ…?だけどね…
やっぱりヤキモチ妬いちゃうの…
ごめんなさい…」
「謝るな、ヤキモチ嬉しいよ
、それだけ蒼の気持ちが俺にあって、
少しだって関わって欲しくないって、
言ってくれてんだろ?だから、
いいんだ。」
すでに教室近くの廊下を歩いていて、周りには遠巻きに、いつ近づこうかどうしょうか…とウロウロする女子が、数名いた。
俺はそちらの気配には気がついたが、顔を向けることなく、蒼のことだけを見つめながら教室に入る。
「蒼…」
ドアのすぐそば、廊下から見えるところであえて立ち止まり呼ぶ。
「ん?」
俺の方に素直に体を向けて、可愛く見上げてくる蒼の頬を両手でつつむ。
蒼の瞳は「???」(なぁに?)って聞いてるようにクルクルっとしてた。
「今日の俺の元気…チャージさせて…」
そう耳元で呟きながら、抱き合うほどに近づき頬をつつんだまま上を向かせてキスをする。
驚いた瞳が、さらにクルクルしたが左手を腰に回してさらに引き寄せると、されるままに目を閉じた。