ベッドで、冷たくないところを探して二人で横になる。
まだ肩で息をしていて、返事もあまりうまく出来ない蒼。
蒼の体には、冬だから見えないと調子に乗ってつけた、紅い華がたくさんある。
今まではブラのラインぎりぎりに数個着けてたくらいだったけど、今日は止められなかった。
簡単にとはいえ、プロポーズの真似事をしてyesの返事を最愛の蒼に貰えたんだ。
嬉しくないわけがない。
だからか…真っ赤に腫れたまぶたでさえ、愛しくて煽られてしまった。
蒼も今までよりも啼いていたし、濡れていた。
それでさらに煽られ、蒼の中に何度も入った。
「大丈夫…空の気持ちが伝わってきたもん」
ようやく息が落ち着いてそう話す。
二人でしばらく裸のまま抱き合ってたら蒼が「あっ…」。
起き上がりバッグからラッピングされたものをくれた。
開けてみると生チョコっぽいのがはいってる。
ひとつ、口に入れるとすぐにふわんととろけてしまった。
「美味い…上手になったじゃん
ありがとう…」
陸也さんにコツを教えて貰ったんだとか。
チョコも無事に貰い、こうして二人のhappy valentineは最高の1日になった。
指を絡めてキスを繰り返しながら冬の夜空を見上げると、チラチラと雪が振りだしていた。