「うんっ、甘いの食べたいっ!!」
自然と手を繋いで店まで歩く。
☆☆☆
食べ終わり蒼を家に送りながら歩く。
『いつ?きっかけは?』
無口になりながら歩くと、直ぐに蒼のうちの前に来てしまった。
「空くん、話が、あったんだよね?
なあに?」
蒼が自宅マンションの前で聞いてくる。
「蒼…人が…あんま居ないとこ、
静かに話せるとこないかな?」
そう聞くとマンションの裏にある小さな公園に案内された。
ベンチに座りいよいよ、だ。
「蒼…俺…ぁ……っと…」
チラリと蒼をみると笑顔で俺を見つめてくれてる。
『ゴクンッ』……泣きはらした瞳を見つめ…
「蒼…好きだ…すっごい好きなんだ…
俺と、付き合ってくれ…」
繋いでた片手を、一度離して蒼の右手を開き、第2ボタンをのせてから包むようにした。
「そら、く、ん…空くんっ!」
蒼は俺に握られた手を離しギュゥっと抱きついて来た!!
「あ、蒼…?」
「私も大好きっ!空くん好きだよっ!」
抱きついたままで耳元に蒼の声が響く。
「マ、ジ?…ヤベっ…すげぇ…」
蒼の肩をつかみ、少し離して蒼の顔を見る…
卒業式で泣いて真っ赤だった瞳に、また涙をたっぷりためてニコニコ笑顔の蒼…