☆☆☆
俺達に最高のX'masプレゼントがきた…
☆☆☆
あれから医師が来て反応や状態を確認、その間俺らは固唾をのんで後ろから見ていた。
目は覚めなかったが、体に反応があり、声をかけると指先がピクッと返事のように動く。
それは、亮一の声に一番反応した。
そして、それから二日後…
ついに、七瀬さんは目を覚ましたんだ…!!
☆☆☆
現状を理解するのに少しだけ戸惑ったらしいが、記憶が欠けている様子はなく、家族や亮一、デートの帰りだった事をちゃんと話した。
目を覚ましたその瞬間…残念ながら俺や蒼らは居なくて、亮一とお母さんが付き添っていたらしい。
☆☆☆
《亮一side》
X'masパーティーを病院でした日、麗香の指先に反応がでた。
俺の声に動いたんだ…
転院はしばらく様子を見てからということになり、俺はまた、病院に通うようになった。
パーティーから二日、その日は昼から病室に来ていた。
面会時間は本当は午後の3時からなんだけど、話しかけることが大切だし、個室だからって担当医が大目に見てくれていた。
「麗香…パーティー楽しかったなぁ」
「ミサンガさ、俺が勝手に
願いながら着けちゃったけど、
後で怒るなよ?」
『ガラッ』
「酒井くん、こんにちは」