その輪にはベッドの七瀬さんも。
「じゃあ、曲が止まるまで
時計回りにプレゼントを送ってね~」
そしてジングルベルがかかりはじめた。
♪♪♪~♪♪♪~♪♪♪♪♪~
……♪!!
「はい、ストォ~ップ!!」
七瀬さんには最初からクラスメイトからってプレゼントが置いてあり、それ以外の31名でグルグル…
今、手元に1つずつプレゼントがある。
金額は500円程度、まぁ、高校生にしちゃあ、安いプレゼントだが、そのほうがふざけちゃったのも買いやすいし、負担にならずに贈りあえるからってそうした。
「さぁ!!みんなで開けてみよぅ~」
一斉にガサガサ、シャカシャカ、パリパリ…
そしてそのうちに「うわぁ~なにこれぇ」「おっ、使えるじゃん」「ありゃぁ、女子~交換しない~?」なんていろんな会話が飛び交った。
俺は…「なんだこれ?」
俺の手の中には…今流行りらしいゲームキャラの、な○このストラップ…
プニプニしている…顔は…可愛くない、と俺は思うが、女子は「あ~いいじゃん~羨ましいぃ」とか言ってる。
「交換、しようか?」
「えぇ~、蒼に怒られるから
遠慮しまぁす♪」
数人に聞いたが、答えは同じで俺は諦めてポケットにしまった。