「はい、恥ずかしながら姉さまたちと言語力が違いますので…
姉さまたちのような素晴らしい文を書くことは私に不可能でした。」


そういいながら顔を俯かせる。
ここまでは、私の予測どうりだった。


そうここまでは。



「そうか、そうか。
お主、さぞかし頭が良いのだな。
儂も騙されそうになったわい。

“櫻”その演技を解くがよい。
儂の前では要らん芝居じゃ。」



どうやら旭獅郎という男は私が思っているより賢かったらしい。



これ以上演技してても無駄だろうと思い、いつもの私に戻ることにした。



---------カチッ