----------ガラッ


「あ、悠斗じゃん！！

おはよーっす！！」



彼が小さく呟いたあとすぐに教室のドアが開いた。
そのドアが開くと同時に私はさっき読み終わった本を再度読み始めた。


「おはよう、原田君。」


彼も私とは何も無かったと言うように原田、という人に挨拶していた。



それから次々と生徒が入ってきて、最後に担任の先生が入ってきた。


「皆おはよう。

今日からこの１－Aの担任をする、近藤　優美です。
よろしくね？」



近藤優美、と名乗った人はとても綺麗だった。
第一印象はとっても綺麗な優しそうな先生。


だけど、こうゆう人によって裏が真っ黒だったり…ね。


「それじゃ９時になったわね。

体育館に向かうから体育館シューズを持って名前の順に並んでちょうだい。」



先生は笑顔で生徒たちにそういった。
皆もその言葉に「はーい」とか「わかりました～」などいって並び始めた。


私も返事はしなかったけど、静かに並び始めた。