私はそのまま小太ちゃんと、のんびり学校に向かった。

小太ちゃんは今まで知り合った男の人とは違って、純粋感が染み出していた。

あまり女の人と付き合った事がないのだろう・・・と思わせる。

不良をやってる割には、心はとても優しい。

無理して背伸びしてるんだろう―

と言う印象を、私に与えた。

私は話しをしていくうちに、段々小太ちゃんに惹かれていった。

それはあくまでも、好き―

と言う感情ではなく、母性本能―

みたいな感じだった。



私と小太ちゃんは、学年が違うので下駄箱で別れた。


私が教室に入ると、さっきまでざわついていた教室が一気に静かになった。

急にヒソヒソ話に変わった。

私はみんなをジロジロ見ながら席に着いた。

「なんか文句あるわけ?!!」

私はカバンをバンッ!!と、机の上に思いっきり置いて威嚇した。

教室はシーンとしたままだった。


数分後、先生が教室にやって来た。

「おっ!!今日は今までにないくらい静かだなぁ~!お前らもやれば出来るんじゃないか~。」
(┓ 。Д。)┓


「・・・・・・・・。」...φ(。。*)


「よし!授業始めるぞ。」

こうして気持ち悪いくらい静かな授業が始まった。