「ヤダ・・・。そんなの・・・ヤダ・・・。こんなに好きなのに・・・。こんなに愛してるのに・・・。」

「・・・・・・。」

健二さんは俯いたまま、黙っていた。

「じゃぁ、何で泣いてるの~・・・?健二さんも別れるの寂しいんでしょ~?過去の事って割り切ってよぉ~・・・。」

ヒック・・・ヒック・・・

私は涙ながらに訴えた。

「ごめん・・・。マキの事は好きだけど・・・いや、愛してたけど、援交の事実は・・・受け入れられない・・・。誰とでも寝る女なんだと思うと・・・無理だ・・・。」

そう言うと、健二さんは玄関の方にゆっくり向かった。

「マキ、幸せにしてあげられなくて


・・・ゴメン。」


バタン-


部屋中に響いた、ドアを閉める音-

2人の関係が終わった事を物語っていた。


「イヤァ~~~~~!!!」


私は大声で、一人泣き叫んだが

健二さんは振り向いてはくれなかった。