警察署に着くと、私は取調室に入れられた。

そこへ女性警官がやってきた。

「あなたが連絡を取っていた男とはどういう関係なの?」

女性警官は優しく質問してきた。

「・・・知人です。」

私はボソッと答えた。

下手な事言って、私が告げ口したと思われたら子分に殺されてしまうと思った。

それに、もしかしたら男はまだ捕まっていないのかも知れない。

これは警察の罠かも知れない・・・。

私が軽々しく答えて、それが男に知れたら・・・

考えただけで恐ろしい光景・・・。

私は何も答えてはならぬ・・・と、心に決めた。

「何で知人なの?」

「解りません・・・。」

何を質問されても「解りません」で、突き通した。