「はぁ?」

呆れた顔をした私をみながら、流と名乗ったそいつが勝ち誇ったようににやりと笑う。

「ほら、やっぱり魔法なんて使えないでしょ?」

はぁ。私は小さくため息をつく。

「使えますよ。あなたこそ呪いなんてかけれるわけないじゃないですか?」

「わかった。」

流と名乗ったそいつが自分の膝をポンッとたたく。

「じゃあやっぱり勝負しよ?それで、俺が勝ったら明日菜ちゃんはこれから俺と遊ぶ、ホテルにいく。で、彼女になる!で、」

私の顔をのぞき込む。

「もし明日菜ちゃんが勝ったら、明日菜ちゃんがいうこと何でも一つ聞く!どう?」

私は流と名乗ったそいつの顔を真っ直ぐみつめにっこり微笑む。

「いいですよ。」