膨大な数の電車が、膨大な数の人間を運んでくる。


そして、それらの電車は、ほんのわずかな時間のずれも許すことなく、やって来ては去っていく…。
神経質な程正確に…。



行き来する人間は皆様々な格好で、それぞれの思いを抱えてすれ違う。

ただ、それらの人々はどこか同じにみえる…。





この巨大な人工建造物の駅を、一体、一日にどれだけの人間が行き来するのだろう…。


そして、高くすんだ秋晴れの空を見上げる人間がいるのだろうか…。