彼を見送ったあと
僕は学校へ歩き出した

やはり朝の風は冷たいと思う


学校へ着いても
僕はつまらくて

彼の事ばかり考えていた


学校に居たって
僕は
影が薄くて

忘れられるだけで


せめて
僕がそこに居ていい理由を


皆が見えていたって
僕はクラスメイトには誰にも見えていないのか

それぐらい僕は地味だった

いじめられている訳じゃない
いじめている訳でもない

一番辛い位置にいるのだろうか