冷たくて
意地悪で
無愛想な人。




「邪魔なんだけど。」




そう言い放つ君のことが、
あたしはすごくすごく苦手で、
嫌いな存在だったの。


でも、君はあの日、
あたしにこう言ったね――




「俺が居るから。」




そんな優しい笑顔の
君を見ていたら、
胸の鼓動が鳴り止まなくなって、
どうしていいか分かんなくて、
たまらなく苦しくなって――


――“ 君 ”という名の
海に、堕ちて行ったんだ。――