「誰も比嘉を責めたりなんかしないから、 俺がちゃんと話聞くぞ」 「話すことなんかない。 お休み、 東条先生」 意地張ってるのが、馬鹿みたいだって、あたし自身そう思う。 話しちゃえばよかった。 でも、怖くなって…口が開かなくなったんだ。 ねぇ東条。 あんたにあたしの気持ち、分かる? わかるはずない。 パパの遊び道具みたいなあたしの気持ちなんか。